2009年12月29日火曜日

●乾いた声と彼女の祈り

イブの夜
展覧会のドキュメントを受け取りに、友人のおうちへ。
クリスマスカードと聖書を頂きました。

イブの夜に、彼女が私にかけてくれた祈りの言葉は

私が 不安という名前をつけないようにしていた何か以前の感情 
呼びようのない漠然とした予兆ともいうべき明日
昨日から続いていた道とは、違う方向へ繋がる今日と明日の交叉する場所
そこから、ぽーんと放たれて ぽっかりと浮かんでいるままの
どこへも繋がらなくなってしまいそうな 時間から切り離された私を

ふっと、現実的な場所へと引き戻してくれ、
肩を抱き寄せてくれ、
それがどういうことか 教えてくれる大きくて強くてやさしい言葉

選択の理由を誰かが知っているということが、
こんなに自分を軽くしてくれるとは思いもよらないのだった。

彼女の聖なる夜の祈りの声は、シチュエーションからイメージするような
敬虔なものというより、もっとドライで少し早口で。
それが、いくつも連なってみえる壁を前にした高揚で湿った私の心には、
本当に心地よい。

プライベートな祈りが昇華して、たくさんの人の心に届く、そういう。
私には、宗教という形をとった祈りはいらないけれど、
彼女がしてくれたようなプライベートな祈りが、多くの人を救うのは

わかる




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